夢織りLetters

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姪の結婚式に行ってきました。

式場までは私の実家から車で10分くらい。
山の裾野に広がる畑の真ん中にでーんと建っている、とても広くて雰囲気の良いところでした。

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姪のお相手Sくんは、茨城出身。結婚後は神奈川に住むのですが、
姪の友人が福岡に沢山いる為、二人で話し合って
式は福岡であげようということになったようです。

Sくんは、関東では有名なケーキ屋さんのパティシエ。
後輩たちが、一生懸命作ったケーキをはるばる東京から持ってきてくれました。

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サプライズは、新郎から新婦へ100本の真紅の薔薇。
いいなぁ・・・
私ももう一度結婚式を挙げたいな。テヘ。

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食後のデザートはザッハトルテ。
このケーキ屋さんのそれはとても美味しく、普段はちょっとお高いケーキですが、
今回は、オーナーご夫妻からの大判振る舞いでたっぷりいただきました、美味しかった~^^

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結婚式の当日、飛行機で行き
一泊して翌日のお昼の便で東京へ戻ってきたので
母とゆっくり話をする時間もありませんでした。

でも短い時間でしたが、やっぱり田舎の空気は美味しく
見慣れた風景も、今はなんだか愛しく感じられました。

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そして、田園を吹きわたる風に、エネルギーをいっぱいもらって帰ってきました。
また明日から頑張らなくては!

あ、私の作ったムービー好評でした。
プロみたいだ、って褒められちょっと嬉しかった私。
今度は息子のために頑張らなくちゃ。
by geko2203 | 2011-05-01 15:40 | 旅(国内)

温かい人たち

3泊4日の韓国旅行、ソウルも徐々にクリスマスモードへ。
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明洞に行った時は必ず立ち寄るカフェ、coin とても雰囲気が良く、
ワッフルが美味しい店です!

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このお店で、韓国の家族と再会。(今回は社員旅行で行ったのでチョンヒはお留守番)


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長女のチョンヒョンが花束を抱えて店の前で待っててくれました。
とっても嬉しいサプライズです♪

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そして、チョンヒのご両親がこんなにたくさんのお土産を、車で6時間もかけて
光州から持ってきてくれました。中身は海苔とキムチ。
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釜山からソウルへと駆け足の3泊4日の旅でしたが、
再会のひとときが心に残る素敵な旅でした。
by geko2203 | 2010-11-23 07:44 | 旅(海外)

幸せにね!

大の仲良しである従妹の娘の結婚式に行ってきました。(博多へ)

最初は、ごくフツーの会場だと思っていたのに・・・
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カーテンが上がると、招待客のみんなからいっせいにわぁ~って歓声が上がりました。

カーテンの外には、キラキラ輝く海が!
(海がそばにあるとはわかっていても、感激の美しさでした)

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まるで海の上に浮かんでいるようです。

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さて、お相手はサンフランシスコ出身のBくん。
両親に愛情いっぱいに育てられたって感じの、好青年です。
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温かく、そして終始笑いが絶えない披露宴でした。
従妹が気をきかせて?そのご両親の横に私の席を設定したものだから
出来ない英語を駆使しての2時間半。あ~身振り手振り疲れたぁ。

式の前日は、従妹の家で日本に初めていらっしゃったご両親をご招待して
ホームパーティ。
初めての日本の家庭料理にとってもうれしそうでした。
私もそんな彼らと夕食をともにすることができ幸せでした。

うちの息子といい従妹の娘といい、そしてブログのお友達といい
私の周りでは、国際結婚してる人がたくさん!
愛に国境はないんですね。 
どうぞお幸せに!!

さて今回福岡へは1泊2日の強行スケジュールでした。
でも、時間がなくても帰省したら必ず寄りたい場所がフォア&モア
ブログを通じて親しくさせていただいてるonibabaちゃんとikuchiちゃんのいるエステサロンです。
結婚式に出るので、きれいにしてもらいました。^^;
口の悪い従妹いわく、
「あんた花嫁の母じゃないんだから、きれいにせんでよかとよ。」 そりゃごもっとも?

帰りにikuchiちゃんとonibabaちゃんから、こんなお土産までいただきました。
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金と銀の卵。
食べるのが勿体ないほどきれいです。ちなみに中は燻製の卵になってます。しかも美味しい!!

そして、ビーズでできたプチバッグ。可愛い~♪
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ありがとうございました!!
by geko2203 | 2010-09-27 13:46 | 旅(国内)

千葉へ

仕事を兼ねて、千葉は館山・岩井・鋸南町へ行ってきました。
今回は、初めてウィナーを連れて一泊しました。

車の中で3時間、居るのを忘れてしまうほど、少しも音をたてないウィナー。
なんてお利口ちゃんなんでしょう♪
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着いたら早速Ottoが散歩に連れていきました。
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田舎道はそれだけで心が安らぎます。
ウィナーも大喜び。ルンルンルン

泊まったのはこのホテルです。月影の丘ホテル”アヴェール”
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ペットと宿泊できる部屋は離れにあります。フツーの一軒家みたいでした!
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そして、夜。
あの昼間のお利口ちゃんはどこへ行ったやら?
もうわがままし放題。
私の布団を横取りして、我が物顔で寝ています。

おいおい、私はどこに寝ればいいの?
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えっ? 何かおっしゃいました?
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ま、いいけど・・・・
少しは私にも寝るスペースを空けてよ。

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私、布団からはみ出てるんですけどぉ・・・
by geko2203 | 2010-09-19 15:16 | 旅(国内)

阿蘇へ

父の49日の法要のため、実家に帰っていました。
1日余裕が出来たので、兄が阿蘇へ連れてってくれました。

阿蘇へはもう20年も前に行ったっきり。
随分記憶が飛んでいました。
でも、阿蘇の雄大さは相変わらず。
硫黄を売っているおじさんもいます。
庭においておくと、なめくじやゲジゲジが寄り付かないそうです。
母は黄色が大好きということで、硫黄を買ってご機嫌です。(あ、写真がない!)

harukanaも阿蘇山と一緒に記念撮影。
終わったと同時に、係りの人が
「ガスの風向きが変わったので、危ないから戻ってください!」
その後は火口付近には近づけませんでした。

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でも私が見た時は、硫黄売りのおじさんが「今日はほんとうにキレイだよ」
って言うほど、火口の中がくっきり見えました。
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火口の淵にたたずんでいると、飛び込みたくなる人が時々いるそうで、
以前はなかった柵が設置されていました。

やまなみハイウェイを通って、家に帰ります。
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途中、おなかがすいたので食事どころへ。
ちょっと構えがおしゃれっぽい。期待大011.gif
カレーライスを注文。

うんと待たされて、出てきたカレーにあんぐり。005.gif
「えーーーっ、なんだこれ。インスタントカレーじゃん」と兄。
「俺しょっちゅう職場でインスタントを食べてるからすぐ分かるんだ」
それで、値段は900円。
ちょっと高すぎじゃないですか!
出された水もぬるいし(暑いのに氷さえ入ってない)・・・・あ~損した。007.gif

気を取り直して、美味しいと評判のカフェでも行こう。
やっとの思いで着いたはいいけど、今日は休みだって・・・
あ~ついてない!002.gif

家に帰ったらちょっとした話題が待っていました。
「gekoちゃん、吉瀬美○子って知ってる?」
「知ってるよ、もとモデルの綺麗な女優さんでしょ」
「そうそう、あの人うちの親戚だよ!」
「えーーっ! ほんとぉ」

ま、そんなに近い親戚はないけど、確かに親戚だそうです^^;
そう言えば、母の旧姓は吉瀬です。

そんなこんなの福岡滞在。

さ、明日から仕事頑張るとしますか。
by geko2203 | 2010-09-12 11:55 | 旅(国内)

韓国娘来日

この夏、韓国よりチョンヒ(うちのお嫁サン)の姉妹3人が来日しました。
男ばっかりだった我が家は急に華やかに。
チョンヒは4人姉妹の二女。
チョンヒの娘harukanaにとっては、チョンヒの姉妹は叔母さんになります。
その叔母のことを、韓国語では「イモ」と言います。
イモイモ、という言葉が行き交うたびに
私はひとりクスッと笑いたくなります。

そんな姉妹&うちの息子たちと一緒に、伊豆へ行ってきました。
何もかも初めての体験にみんなの目は輝きっぱなし。
特に花火は楽しそうでした。二つの家族で若者が7人。迫力あります^^
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バーベキューもみんなでやれば楽しい。
ただ、火をおこすのが思ったより大変で、1時間以上もかかってしまいました。
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食べるころには、陽もとっぷり暮れて、何を食べてるんだかわからないような??

そして、夜はカードゲーム。
言葉の違いもなんのその。
夜更けまで楽しい会話が続きます。
あ~、若いっていいなぁ。
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翌日はテディベアミュージアムに行きました。
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以上、なんだか夏の絵日記みたいになりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・

今は韓国娘のうち2人だけ先に帰り、四女のウニャンだけ残って
甲斐甲斐しくharukanaの面倒を見ています。
9月からは薬剤師になるための勉強がスタートだそうです。
大学院に行きながら、薬剤師の専門学校、それに英語のスクールに行くとか。
ひぇーっ、大変だぁ。
韓国では薬剤師の試験は、医師の免許と同じくらい難しいそうです。
ガンバレー、ウニャン。 応援してるよ~!
by geko2203 | 2010-08-27 22:54 | 家族

利尻・礼文の旅Ⅱ

帰りは、列車で富良野にちょっと寄り道しながら苫小牧港へ。
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苫小牧からは大型フェリーに乗って1泊、仙台まで約15時間の船旅です。

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船の中では、映画やコンサートもあって、退屈することもなく
楽しく過ごすことができました。驚いたことに大浴場もあるんです。
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         (太平洋フェリーさんのHPから拝借)
海を真横に見ながらのお風呂、なかなかいいものです。
5日間、あっと言う間の旅。
明日から、頑張って仕事しなくちゃ。

最北端に行ってきたんですね、あらためて・・・
by geko2203 | 2010-06-09 06:39 | 旅(国内)

利尻・礼文の旅Ⅰ

利尻&礼文の旅、満喫して帰ってきました。

今回の旅は飛行機はナシ。
列車で東京から、東北&北海道を縦断してきました。

東京を朝7時に出て、新幹線で八戸まで。
そのあと特急に乗って、青函トンネルを抜け函館へ。
函館から乗り換え、札幌へ。
札幌に着いたのは午後6時。長い一日でした。
長旅のお供は、これ。
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駅弁も5日間で3回食べました。
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そして、これ。(このアイス、美味しかったぁ!)
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初日は札幌泊。
翌日は札幌から稚内まで列車で5時間。
さらに稚内から、船に乗ること2時間半。
やっと目的地である礼文島に着きました!

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”海抜0mから高山植物が咲きほこる花の島”と言うキャッチフレーズに
一度は行ってみたいと思っていた島です。
海の色は透き通るほど美しいブルー
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普段なかなかお目にかかることのできない高山植物。

本当は花より団子の私ではありますが、
ここの ”レブンアツモリソウ” はとても可憐な花で、
ちょっとクラッときました。^^;

これがその花。
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そのほかにも、可愛い花のオンパレード。
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途中こんな看板もありました。
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翌日は、礼文島からフェリーに乗って利尻島へ。
天気が良くて、利尻富士と呼ばれる利尻山がフェリーの中からくっきり見えます。
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利尻山は、かの有名な”白い恋人”のモデルの山です。
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利尻と言えば、利尻昆布。
あっちにもこっちにも昆布やさんが軒を連ねています。
海の幸も豊富で、ランチは採れたてのウニ丼。
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うはぁ~、たまりません。
夫は海鮮丼。
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礼文島でのバスガイドさんの話だと
この島には、信号機が2つしかないそうです。
そのひとつの信号を通り過ぎたのですが、
車の通りのさして多くない道路でした。交差点でもありません。
ガイドさんいわく
「子どもたちが、大きくなって島を出てゆく時、
信号も知らないでは可哀そうだから、勉強の為に置いてるんです」

思わず笑みがこぼれました。

そう言えば、稚内でガイドさんがこんな話もしてくれました。
「稚内で一番近い映画館は旭川にあります。
そこまで行くのに、220K。車で4時間。往復8時間かかります。
だから、映画を見に行くのは泊りがけ。
子どもたちは学校の社会科見学で映画を見に行きます。
そんな稚内にこの6月、初めての映画館ができるんですよ。
町中、大喜びです。もう旭川まで行かなくてすむんです」

なんだかそんな話を聞きこちらまで嬉しくなりました。
なんでも当たり前みたいに思っていたことが、場所が変わるとこんなにも
違うんですね、、、
あらためて、色んなことを考えさせられた旅でした。

                    つづく
by geko2203 | 2010-06-07 23:03 | 旅(国内)

旅してきま~す。

明日から夫と5日間、利尻&礼文に行ってきます。
二人だけの、ちょっと長い旅は久しぶり。

そう言えば、こんな旅もありました。


「忘れえぬ旅」

年のころなら20代前半。きりりと髪をアップにして、着物姿も初々しい女性が
私たちの部屋の担当だった。
彼女は私たち夫婦を部屋に案内すると、窓を全部開け放してこう言った。
「ご覧下さい、こちらから見える海は絶景ですよー」
部屋一面にあふれるばかりの陽光が差し込んだ。
海が180度のパノラマで私たちの前に姿を現した。
ぷーんと磯の香りが私たちに海に来たことを告げる。

二人で旅館の窓から眺める海には感慨深いものがあった。
15年前、旅行と言えば、病気を治すという医者めぐりの旅だけだった。
夫が目の難病を医者に宣告され、どうしようもないほど落ち込んでしまった。
仕事も手につかず、眠れず、食事もとれず、毎日もがき苦しんでいた。
私は落ち込む夫を連れ、難病を治すという名医をたずね歩いた。
そう簡単に病が治るわけはないのだが、少しでも気がまぎれればと、
旅行をかねて各地をまわったのだった。

ホテルは少し高くても、景色がよく料理の美味しいところを旅行会社の人にさがしてもらった。
しかし、いくら料理が美味しくても部屋の窓から見る景色が素晴らしくても、
少しも夫の心は晴れなかった。

それでも、旅とは不思議なものだ。
夫とふたり各地を旅してるうちに、ほんの少しずつ少しずつ、
彼の心の中の絶望と言う名の氷が溶けていったのだ。
朝の柔らかい光が彼の心を暖かくし、窓辺に遊びくる小鳥の可憐な姿が、
彼を病気とともに生きていこうと言う気にさせたのかもしれない。

そして昨年の5月、私は久しぶりに海の見える旅館に夫を誘った。
以前だったら、海のそばの宿は太陽がまぶしいと言って避けていた。
たまに行くことがあっても、部屋のカーテンは厚く閉ざしたままだった。
それが今回は違う。夫は大きく開け放たれた窓に向かって深呼吸をしている。

「おー、きれいだなぁ。」
彼の目の中には太陽の光を浴びてキラキラ輝く波頭がくっきり写っていた。
さきほどの部屋係りの女性が、熱いお茶をいれてくれた。
温かいおしぼりも心地良い。

「お客様、一生懸命お世話させていただきますから、どうぞごゆっくりしてってくださいね。
ここは夜になると灯台の光がちょうど斜めの方向に見えてとてもきれいなんです。
それに海に浮かぶ漁船のあかりがまた情緒があっていいんですよ。」
何気ない話もなぜか心に沁みる。

今まで閉ざされた夫の心を、少しでも開放してあげたいと思っていた私だったが、
どうやら私まで彼と一緒になって心を閉ざしていたようだ。

「旅っていいなぁ。」夫がぼそっと言った。
その言葉を聞いた途端、どーっと堰を切ったように熱いものがこみあげてきた。
やっと旅の幸せを感じることが出来た。旅が私達のかたくなな心を救ってくれたのだ。
うれしくて、うれしくてそのあとの食事もお風呂もしょっぱい涙の味がした。
たった一泊の短い旅だったが、私にとっては忘れられない旅となった。

後日談として、お部屋係りのA子ちゃんとはなぜか気が合い、今も時々メールの交換をしている。
先日、私の誕生日に来たメールにはこんなことが書いてあった。

「誕生日おめでとうございます。いつまでもその笑顔のままでいてください。そして旦那さんとずっと仲のいい夫婦でいてくださいねぇ。そんなKさんのような夫婦になるのが夢なのです。
面と向かっては、言えないですけど本当にこの旅館で会って今にいたってることとても感謝しています。
これから先も私にとってイイお母さんお父さんでいてください。
人生のなかでKさんと出会っていなかったらきっと私は、今は旅館にいなかったですよ。
なによりその暖かい声援とあたたかい心が私の宝物であってかけがえのないものです。
いつまでも人生の先輩でいてくださいね。」

このメールを見て私は心の底からこうつぶやいた。「旅ってほんとにいいなぁ」

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これは、とある雑誌が募集していた旅行のエッセーに応募して賞をいただいたものです。
ちょっぴり恥ずかしいのですがUPしました。

では、行ってきまーす。
by geko2203 | 2010-06-01 07:55 | 日常

東京は下町の小さな日常を綴ります。


by geko2203