この盆休みのことです。
「俺、これから伊豆に行くんだけど」 と二男。
「そう。行ってらっしゃい」
「自転車で行こうと思ってるんだけど、自転車ないから、今から買ってくるわ」
「え、自転車! 今から買う?」
夕方5時ごろ、自転車屋さんに向かう彼。
伊豆ったって、車で高速使って3時間はかかる。
自転車だったら、一体何時間?
山も結構ある・・・何の準備もせず無茶なことを。
それに、自転車を普段から乗りこなしてるわけではない。
いつも使ってるのはママチャリ。
しばらくして買ってきたのは、
なんかプロみたいな、カッコいいやつ。
サドルだって、ちっちゃくて競技用?
なんだか”出来る”みたいな。
リュックにはTシャツとタオル一枚。
地図さえない。
どうやって行くのかわかってるの?
「ま、わかんなかったら電話するから・・・5,6時間でつくよね?」
「はぁ?」
サンダルで行こうとする息子を慌てて止めて
せめて、スニーカー位履いて行ってよ。
江戸川から、両国、日本橋、品川、横浜、、、
茅ヶ崎、小田原、湯河原、熱海、伊東・・・
伊東から先も遠い。
午後8時。「行ってきまーす」
午後9時過ぎ早速メールがあった。
「今、品川。もう十分かな・・」
午後10時のメール
「道はどこ通ればいいの?」
午前7:03
「熱海、着いた。死にそう・・・」
午前9:53
「自販機やっとあった、 まじで危なかった!」
午前10:39
「やばい、また山だ。地獄・・」
そして12時頃、ようやく着いたとの連絡があった。
所要時間、16時間。
途中、二度死にそうになったと二男。
一睡もしないで走って、水はないし、帽子もないし、熱中症になりかけたそうだ。
山道はカーブばかり。車も結構通るしスピードも出している。
ふらふら状態の息子は、右に倒れれば車にひかれる。左に倒れれば崖。
彼なりの極限状態を味わったらしい。
そして、飲み物は自販機で買えばいいと、安易に考えていた彼。
日本中いたるところに自販機は無いんだ、ということを
思い知ったそうだ。
いやはや、まったく、こんな若者が思わぬ事故を起こすのだ。
いい勉強になりました、反省しました! だって。
お尻の皮がむけ、スニーカーの底は全部はがれて、かっこ悪いけど、
暑い青春の1ページにはなったのかな。
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自転車の写真をUPしようと思ったのですが、
帰りは新幹線で帰ってきたため、自転車は伊豆のうちに置きっぱなし。
さすがに帰りまでは、無理のようでした。(^^;)